若手社員座談会
「大成文化財」の未来を創る、若手4名の本音座談会
入社理由から現場でのリアルな手応え、そして社内の雰囲気まで。
若手社員たちが、日々の業務を通じて感じるやりがいと、専門家として歩む「本音」を語り合いました。
伝統を受け継ぎ、未来を創る若手メンバーの等身大のメッセージをお届けします。
メンバープロフィール
O.A.さん
関東圏での本調査と並行して、整理作業や試掘調査を担当。遺物分類や図化作業の工程・予算管理、原稿執筆のほか、調査に向けた手配・調整にも対応。
S.T.さん
都内で実施した複数の発掘調査の整理作業を担当。調査図面の整合・図化から報告書の原稿執筆・編集・校正、納品準備まで、工程と作業進捗の管理も含めて一連の業務を担う。
K.H.さん
都内での発掘調査とそれに伴う整理作業や試掘調査を担当。調査では手配対応や作業指揮を担い、整理作業では出土遺物の分類・作業管理、報告書の執筆・校正、予算管理まで対応。
S.H.さん
都内での発掘調査とそれに伴う整理作業を担当。調査期間中は指揮や手配対応を分担し、整理作業では出土遺物の分類・作業管理に加え、現地で記録した遺構の平面・断面図面の修正を実施。
入社の決め手と入社前後のギャップを教えてください。
大学・大学院で日本美術史を専攻し、仏像調査で各地の文化財に触れました。歴史や文化財に関わる仕事がしたいと思ったことが決め手です。入社後は、調査対象となる時代の幅の広さや専門用語の多さに驚きました。土木系の資格取得が必要なことや、工事現場での発掘調査もあることはギャップでした。
江戸時代の遺跡を多く扱っている点が決め手でした。大学で江戸時代を専門に学んでいたので、江戸時代の遺跡に関わりたいと考えていました。入社後は業務の幅が広く、写真整理や図面作成など細かな記録作業が重要であることを実感しました。調査後の整理や記録が調査の質を左右することを知り、仕事観が変わりました。
小さい頃から歴史が好きで、大学で考古学を専攻したので、それを生かせる仕事として選びました。大学では奈良・平安時代までしか学んでいなかったので、江戸や明治、大正時代までも発掘調査の対象になることに驚きました。
どんなときに仕事のやりがいを感じますか?
調査担当者として現場での調査から報告書の作成まで一通りやり遂げられたときですね。考古学は必ずしも決まった答えがある学問ではないので、関わる人それぞれの考え方により仕事の進め方が変わります。自分なりの考えや個性を生かしながら取り組めたときは、この仕事ならではのやりがいを感じています。
自分が従事した発掘調査や整理作業で関わった業務の報告書が刊行したときにやりがいを感じますね。一つの本として形になることは本当に嬉しいです。自分の仕事が後世に残るということは、この仕事ならではだと感じます。
私も、自分が関わった調査の記録が報告書として形になることです。限られた紙面の中で、現場を見ていない人にも正確に情報が伝わるよう、情報を取捨選択して工夫しながら作業することに、この仕事の面白さを感じています。
自分が現場で調査した内容が、文献で裏付けられたときですね。調査した江戸時代の墓の位置と、昔描かれた墓域の絵図が合致して、一部の被葬者も推定できたときは、やっていてよかったと思いました。発掘調査と文献史料が結びついた瞬間は本当に感動的で、歴史のパズルが一つ解けたような喜びがあります。
最も難しかったチャレンジと、
それをどう乗り越えたか教えてください。
報告書作成業務と並行して、契約期間の短い本調査や試掘業務を担当していた時期ですね。各案件の段取り調整や対外的なやり取りに追われて、当初は目の前の業務をこなすだけで精一杯でした。その中で仕事の優先順位を意識して、一つひとつ確実に終わらせることを心がけました。測量作業や遺物の写真撮影、報告書の編集なども先輩や後輩と分担しながら進めて、無事に乗り越えることができました。
報告書作成で図の作成や編集作業、原稿執筆を担当したことですね。整理作業からの参加だったので、現場の状況がわからず苦労しました。原稿執筆では多くの文献史料を読んで、必要な情報を選択して言語化することが求められて。初めての経験だったので難しく感じましたが、上司のアドバイスや過去の報告書を参考に書き進めることができました。
難しかったのは、初めて報告書作成を任されて、整理作業の管理から執筆までを担当したことです。どの情報をどの順序で整理して、図面や文章に落とし込むべきかわからず苦労しました。でも先輩に相談したり過去の報告書を読んだりして、少しずつ全体の流れをつかめるようになりましたね。
調査員として現場の指揮を円滑にするのに苦労しました。アルバイトさんに指示をしつつ、遺跡の性格などの情報を見極めることが、時間的にも知識的にも余裕がなくて難しかったです。先輩やベテランのアルバイトさんにアドバイスをもらいながら、無事工期内に調査を終了できました。
職場の雰囲気と、
先輩や同僚からのサポートについて教えてください。
各時代に精通した社員が多く在籍していて、困ったときには参考となる資料を貸していただいたり、丁寧なアドバイスをいただいたりと、助け合いながらコミュニケーションが取れる職場だと感じています。互いの考えや姿勢を尊重しつつ、必要なときには見守ってくれる、穏やかで温かい雰囲気も特徴の一つですね。
「考古学」と一括りに言っても、様々な分野に詳しい社員が在籍しています。そのため自然と話が広がりますし、気軽に相談することができる、風通しの良い環境だと思います。私自身、入社するまで発掘調査を経験していなかったので、道具の持ち方からすべて丁寧に教えていただきました。
年次に関係なく気軽に相談できる環境だと感じています。質問の答えだけでなく「なぜそう判断するのか」という考え方まで含めて教えていただけることが多くて、日々の業務を通して学ぶことができる環境ですね。自分で考える時間をもらいながらサポートしていただけたことが、今の仕事に大きく役立っていると思います。
わからないことがあっても、質問すればだれでも教えてくれるような環境ですね。たとえば、現場で見たことのない形の遺構が出たときには、調査方法や気を付けるべき点などを丁寧にアドバイスしてもらいました。経験豊富な先輩方が身近にいて、実践的な知識を惜しみなく教えてくれるので、とても心強いです。
最後に、応募を検討中の方へメッセージをお願いします。
調査員の仕事には、考え、判断し、すぐに行動する力が求められます。日頃から「引き出しを増やす」ことを意識し、そうした姿勢を持って取り組むことが大切だと思います。常に頭の中でいろいろ考えることが好きな人にとっては、とてもやりがいのある仕事です。
発掘調査は毎日が発見の連続と思われがちですが、実際は日々の細かな作業の積み重ねが必要な仕事なんです。そのため、学び続ける意欲が大切だと思います。教科書や本で見てきた「歴史」の一部分に、自分の手で直接触れ、記録し、考察するという経験は、この仕事でしか得られないと思います。
考古学の仕事は、思っている以上に地道で体力のいる仕事です。すぐに結果が見える仕事ではなく、時間をかけて少しずつ理解を深めていくことが大切だと感じています。入社前に特別な技術がなくても大丈夫なので、焦らず一つひとつ積み重ねていく姿勢が、この仕事では何より力になると思います。
会社である以上、必ずしも自分のやりたい時代や仕事をできるわけではありませんが、面白いこともたくさんあります。きちんと情報を集めて、よく考え、それでも考古学を仕事にしたいと思ったら、ぜひチャレンジしてみてください。
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あなたの応募をお待ちしています。
小さい頃に福井県恐竜博物館を訪れたことをきっかけに歴史に興味を持ち、大学は文化財行政学を専攻しました。文化財を後世に伝える仕事に携わりたいと考え入社を決めました。入社前は大学の延長のように取り組めると考えていた部分がありましたが、遺跡調査はやり直しがきかず、その責任の重さは大きなギャップでした。